このシーズン恒例となった、第一生命の「サラリーマン川柳」が発表された。今年の人気の句はこれから投票で決まるようだが、過去の作品を今なお見ても、笑わずにはいられないものが少なくない。
「電話口、『何様ですか』と聞く新人」、「『辞めてやる』、会社に『いいね!』と返される」、はなかなかのヒット作だと思うし、「『先を読め!』言った先輩 リストラに」や「『離さない』10年経つと話さない」も、正にサラリーマンの悲哀を表していると思う。
言わずもがな、多少の演出を込めて、いわば自虐的に作られているとは思うけれど、この作品をバネにして、笑い飛ばす元気、大げさには勇気を持ちたいなあ。
春からの新しい年度の研究テーマにするつもりの一つ、「学校における笑い-その背景と実際」という感じて、現職教員を中心に議論してみたい。思う通りに進まず大変なこと、やってられないよと言いたくなることはゴマンとあるけれど、それらを承知で、にもかかわらず、笑ってしまおうというエネルギーがどこから出てくるのか、言い換えれば、どんな場で人は元気になれるのか、あるいはそうした気力が沸かずに、沈滞ムードのまま時が流れるのか、どうして状況に流される、負けるのか、考えてみたい。
私の予想では、自分を笑うという余裕を持ちうるかどうか、これが個人のみならず集合的な人間関係でも当てはまるように思う。だって、笑いのないところではよく言われるでしょう、「必死にやれ」って。必ず死ぬなんて、およそ縁起でもないよね。