丸一日の教員研修、とうとう老いの現れか、最後に疲れが出た(前夜の飲み過ぎかもしれないけれど^^;)ものの、おおむね充実した時間を皆さんに提供できたのではないかと思う。
柱はいくつかあったが、その一つはもっぱら授業研究と称する校内研究の抜本的改変の提案について。「生徒の発言を促す授業が構築できれば、意欲的に話す生徒が育つだろう」「生徒に十分に観察、記述、発表させることができれば、観察する対象に興味を持つ生徒を育成できるだろう」といった同義反復の文章になるのは、教員が経験に根ざして「仮説の検証ということに学校教育は馴染まない」と直感的にわかっているため。にもかかわらず、この文法に従わなければならないと考えるがゆえに、形だけ整えて、実は何も言っていない文章を無意識のうちに紡ぎ出している、その現れではないかと問いかけた。
学校教育にふさわしくない文法に則り、それゆえに徒労感、忌避感が募る、もちろん、授業は変わらないし、児童生徒への影響も雲を掴むような話だ。税金の有効利用にも反するし、情報公開にも耐え難い。もうこんなこと止めよう。誰かが言ってくれるまで待つのではなく、子どもたちに「自ら進んで」と諭しているなら、まず自分からそうしよう。「何か変だ」と思う自分の直感を信じて。