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学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

誰が何を言うか

ここ数日の猛暑、外で仕事をされている方はさぞかし大変だと思う。

そんな日中、信号待ちをしている郵便配達の男性を見た。思わず、「暑いですね」と声を掛けそうになったが、いや待て、知らない人から言われたら、ちょっと怪訝に思われるかもと止めて、改めて気づいた。何を言うかと同じくらい、あるいはそれ以上に誰に言われるかって大切なことやなあって。

学校経営の領域でも、コミュニケーション、合意形成、リーダーシップなど、いかに行うか、発揮すべきかという議論がある。教育雑誌でも「管理職としてのリーダーシップ」といったタイトルで記されているが、筆者の経験か一般化された話どちらかで、読み手が自身を振り返る機会にはなっていないように思われる。

だから、私は教員研修の機会に、校長や教頭といった受講者がどのような人柄なのか、少なくともどのような人物として職員の前に現れようとしているのか、さらには、いかに職員に見せるかという基調で話をするようにしている。

たとえば校長の姿は、特定の人を通じてしか現れず、その人物が醸し出す雰囲気、空気、オーラのようなものが、周りの人たちに伝えられる。もちろん、相性もあるだろうけれど、より間口の広い、包容力のある人物が望ましいだろう。その上で初めて「何を言うか」が問われるのではないだろうか。

こうした「人間関係構築力」のようなものは自分だけで全てできる訳ではないが、ある程度は方向づけられるとすれば、それを支えるのは、他者に注がれる眼差しだと思う。穏やかで奥行きのある眼差しが、冷静で広い視野を通じてもたらされるならば、それは教養と言うべき知識や思索そして経験に裏打ちされるだろう。コミュニケーションがやり方の問題に矮小化されるべきでないのは、眼差しや目の置かれる顔の様子(顔つき)がその人らしさをよく語り、相手に受け入れられるかどうかの素地を作っているからである。

by walk41 | 2015-08-01 11:36 | 身体 | Comments(0)
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榊原禎宏のブログ(Yoshihiro Sakakibara Blog) 教育学の一分野、学校とその経営について考えます(um die Schule und ihre Verwaltung und Management)
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