マレーシアに限らないだろうけれど、今回驚かされたのは、コンドミニアムと称される高層住宅が踏切遮断機のようなバーを挟んで、住宅敷地のウチとソトを明確に区分けしていることだった。
すなわち、住宅の敷地内に入るには、このバーを越えなければならない。そこには、セキュリティスタッフが24時間いるし、モニターカメラで出入りは録画もされている。カードを持っていれば、それをかざしてスタッフの手を借りることなく、バーを上げることができる。
私の経験した限りは敷地内を出る場合も同じだ。バーを上げることなく出ることは叶わない。かくも、出入りが厳しくチェックされている。こんなところが日本にどれだけあるだろうか。
数年前だったかと記憶しているが、アメリカを例に"gated community"が新聞で紹介され、格差社会について議論されたことがあった。自分が知らなかっただけなんだなあ。こうした住宅敷地内に出入りする際の保安設備とスタッフが、当たり前に置かれているところが、既にしっかりあったなんて。