タイトルの言葉は、研究者仲間のひとりが話していたこと。まさにこれだなあと思わされる感想が、わたしの講習を受けた保育士さんたちの感想にあった。
…先日、卒園した子どもの小学校に参観に行く機会がありました。その中で、まっすぐ手を上げて発言することを求められる、「うなずいて」聞いている子どもは先生に褒められる、発言に対して「いいと思います」とみんなで言って拍手する、子どもたちの姿勢の悪さを子ども同士、ダメ出しするなど、違和感を覚えました。…
…年長児を送り出した次の年に参観に小学校に行った際、今の学校教育に衝撃を受けました。「手を挙げる時は静かに」「ひとと同じ意見なら拍手して褒める」などの光景にびっくりしました。…
いかがだろうか。幼保一元化、幼少連携、と叫ばれながらも、子どもがどのような遍歴を経てきたのかをおそらく微塵たりとも想像せず、マイルールやマイウエイを疾走する。それは教員個人だけでなく、学校単位でも同じだろう。
それがいけないと言うわけでは必ずしもなく、どうしてもそうなってしまいがちなことを踏まえて、どんな連携や一貫がありうるのか、を考えるべきだということ。無理な目標を立てて、それが達成されないから叱咤、鼓舞するというのはまさに根性論であり、およそマネジメントの発想を欠いた教育政策や指導行政というべきである。