怒りを抱えている人の身体は、固くこわばっている。腕を組み、目をキッと見開いて、足を踏ん張って、体中に力が入っている。
そんな時もあっていいけれど、あんまりやると身体が悲鳴をあげるよ。身体の力が抜けるように、深呼吸をしてみよう。腕を伸ばし大きく弧を描いて、肺に空気が入るのを感じてみよう。そうすれば、気持ちも少しは変わるんじゃないかな。
認知と感情が身体を形作ることもあるけれど、反対に身体が認知と感情に影響を及ぼすこともある。知らないうちに固まっている身体を解きほぐすこと、すると気持ちやものの見方が変わることを、私たちは既に経験しているのではないだろうか。