現職教員の皆さんとの勉強会、とても楽しく過ごす。
その中で、子どもの頃は「箸が転げても可笑しい」と笑うのに、大人になると「何が可笑しいのか」と不機嫌な輩が増えるね、という話から、次のようなモデルを作れるのではないかと盛り上がったのだ。
すなわち、子どもー大人、私的世界ー公的世界というX軸と、笑いの表出(発現)というY軸を設定すれば、負の相関を示すことができるのではないか、この点で「子どもらしい」とは、「わかったつもり」にならない上でも、とても大切ではないか、と。
また、これを敷衍して、いろいろな感情の表出にまで話を広げると、怒りについては子どもらしさや私的世界のいかんに影響されず、いやむしろ、X軸を辿るほど、大人になる、公的になるほどに、怒りが高まる(「キレる40,50代」)のかもしれないとも思わされる。
主体だけに因っているのではなく、文脈によって人の感情の表出が異なるとすれば、自分と周りの世界をどう認知しているかが、このことと大きく関わっていることは明らかだ。恐れを知らない、疑うことを知らない、立場や肩書きを気にしない(そもそも持っていない)人は、どのような感情表出とその前段階の感情発露をしやすいのか。
あるいは、これと反対に、恐れ不安がり、猜疑心に満ち、自分の立場を強調したがる向きは、どんな感情を生みがちで、また表出しがちなのか。
こんな点からも、教員あるいは人間を観察、理解できることを、とても興味深く思う。