人気ブログランキング |

学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

教員免許状の種類

大昔の学事関係職員録を調べているとお伝えしていますが、本筋ではない話でこんなこともわかりました。

1970年代半ば、私が中学生になって出会った英語教員は3人、いずれも女性でした。一年生、初めての英語という授業に胸高まっていましたが、講師とも噂されていた若い教員は、教科書を手にずっと座ったままで、教室を動き回る、音楽や映像を使う、さらに生徒に活動させるなどは無縁の授業でした。生徒を当てるときも、席の順番に指名するだけ。小学6年生の時に英語学習の本を自ら買うほど期待していたのですが、“they, their, them“あたりで躓き、英語が嫌いになりました。

かわって二年生、ベテランと思しき女性です。説明はわかりやすく、何より一年生の時の担当には全くなかった笑顔の見えるのが幸いでした。多少はわかるようになったこともあり、英語が楽しくなりました。NHKラジオ講座の「基礎英語」や「続・基礎英語」を家で再開したのもこの頃です。

そして三年生、中学生にはもうお婆さん近くに見えた女性でした。(英語なのに)白衣を着て、歩くとプスプスと音のするサンダルを履いており、陰で生徒たちに笑われていました。一年生の時の担当と同じように単調な進め方、今でも覚えていますが、過去分詞の形容詞的用法(excited, used といった)を扱った際に、「過去分詞」という答えを言わせるために順番に生徒を当てていき、答えられるまで10人近くを要したこともありました。

ちなみにこの教員は、紀元前ADと紀元後のBCについて、実にいい加減な話をしたこともあり(ご興味のある方は、拙エッセー https://docs.wixstatic.com/ugd/b7f39f_767b8cb6480a47059de2fca2366bfc2c.pdf をご覧下さい)、こういう大人になってはいけないなと学べた存在でした。

さてこの2人、二年生と三年生の英語担当教員は、1977年度当時、44歳と46歳だったことが判明。同世代だったのです。へー。そして私を英語好きにしてくれた彼女は「英語二級」(今の英語二種)、もう一人は「英語一級」の教員免許状を持っていました。ひょっとしたら、二級の教員は短期大学卒業、一級の教員は大学卒業だったのかもしれません。

教職としての能力とその育成・管理のあり方は、公教育経営の基本テーマであり、かつ答えの出にくいものですが、私のようなある生徒にとっては、「二級」の教員の授業に救われ、「一級」の教員に再び嫌いにさせられることがあります。それぞれの人格を大きく伴う仕事である教育労働のあり方について、考えさせられます。


by walk41 | 2018-01-06 16:27 | 学校教育のあれこれ | Comments(0)
<< 変わっているのに気づきにくいこと 50年近く前の校長像 >>



榊原禎宏のブログ(Yoshihiro Sakakibara Blog) 教育学の一分野、学校とその経営について考えます(um die Schule und ihre Verwaltung und Management)
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
さかきばら先生、 いつ..
by よなす at 00:05
よなすさんへ、いつもコメ..
by walk41 at 13:37
さかきばらせんせい、こん..
by よなす at 01:11
よなすさんへ コメ..
by walk41 at 09:40
さかきばら先生こんにちは..
by よなす at 03:01
よなすさんへ、コメントを..
by walk41 at 18:37
いつも興味深く拝読してい..
by よなす at 00:02
はじめまして、香菜子とい..
by 無力な教育者香菜子先生 at 13:53
お久しぶりです。お元気で..
by walk41 at 18:20
こんにちは。全くその通り..
by じゅくせんまさや at 15:08
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧