きっと今日が入学式なのだろう。保護者と連れ立って歩く小学校1年生らしき子どもを何人か見かけた。そこで、ランドセルの色は女の子なら赤、男の子なら黒、と言うのが常識だという見方が、いかに歴史的限定つきかを感じる。
私が見た女の子のランドセルは、紫と青だった。小学生を持つ知り合いのお母さんにそのことを尋ねると、いまテレビかで紫色の主人公が人気らしいですよ、と返ってきた。なるほど。
グローバル化とは、一面で画一化が進むことだけれど、もう一方、ローカルやナショナルな、多分に不文律な規制の縛りから解き放たれていく過程でもある。性別によって色が区別されるという規則も、いまや去りつつあるのかもしれない。