学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

女子大学のジレンマ

女は大学に行くな、という時代があった。
専業主婦が当然だったり。寿退社が前提だったり。
時代は変わる、というけれど、いちばん変わったのは、
女性を決めつけてきた重力かもしれない。
いま、女性の目の前には、いくつもの選択肢が広がっている。
そのぶん、あたらしい迷いや葛藤に直面する時代でもある。
「正解がない」。その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために。私たちは学ぶことができる。
この、決してあたりまえではない幸福を、どうか忘れずに。たいせつに。」

神戸女学院大学の電車内広告だ。なかなかパンチの効いた、私好みでの真っ当な広告だと思う。

けれど難しいのは、この大学が男女共学ではないこと、またこう謳うけれど少なくとも当面は共学にならないだろうことだ。「女人禁制」と対をなしている「男子禁制」の一例としての女子学校は、女らしさ、良妻賢母などを多分に理念に含んでいる。この大学も学費の高い「お嬢さん大学」だとも聞く。全ての人に門戸が開かれている訳ではない。

自由になるとは、既存の理念や制度を問い直し、別のそれらを探すことでもある。けれど、これまでの学校イメージ、ある意味でブランド性を放棄することはできない点に、大学という場に立てられる理念と大学経営とのズレを見る。

以前の拙ブログで、平安女学院大学の電車内広告を例に、貴婦人を育てるかのようなイメージを打ち出す一方で、就職率100%を謳うことの不思議さを述べた。構図は違うけれど、今回の例も女子大学の抱えるジレンマかと、広告を見ながら感じた。



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by walk41 | 2018-04-21 06:36 | 大学のこと | Comments(0)
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教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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