https://www.sueddeutsche.de/muenchen/verbot-privates-feuerwerk-boeller-silvester-1.4270024 より。Süddeutsche Zeitung 2018.12.31.記事。
ドイツの大晦日は花火と言われるものの、実際に見たことはなく、ひとつ経験にと出かけました。夜の11時半も回ると、あちこちから人々が集まってきます。手には大きな花火あるいは新年を祝うための発泡性ワインとグラスです。すでに花火を放つ人もいて、ここかしこでヒューヒュー、ドンドンという大きな音と硝煙、そして強い臭いが鼻を突きます。
いよいよカウントダウンという段になると、待ちきれないかのように至るところで花火が上がりました。それぞれが勝手に持ち込んだ花火なので、そこに置かれていることを知らず、足下からいきなり炎が飛び出したりもします。しかも100連発はあるようなロケット花火です。一方で、ほんわかと線香花火を楽しむ人もいます。私たちも、近くの人から分けてもらいました。
けれども、回りを見渡せば、眩い閃光、つんざく音、明らかに霞むほどの煙、そして咳き込みかねない臭いが充満。もし実弾だったら、さながら戦場ではないかと思わされるほどです(あくまでも想像の限り)。あちこちでゲリラ戦が展開されているのでは、と慄くほど。花火のほか、爆竹をやる輩もいて長くバチバチと音と煙が続きます。通りに面した家の窓には硝煙の跡が付くほど。怪我人が出ても不思議ではないように思います。
そして朝、おびただしいゴミが残されました。写真はミュンヘン近郊ですが、市はこのゴミ処理に多大な労力を要することになると書かれています。大晦日の花火だけを取り上げるならば、「エコな国、ドイツ」など、残念ながら的外れもいいところでしょう。