大変なラマダン muhlsam Ramadan今年2019年は、5月5日から6月4日まで、イスラム教徒の断食、ラマダンが行われる。太陽が昇って沈むまでの間、食べ物と飲み物を口にしないというものだ。唾ですら飲み込んではいけないのだとか。厳しいなあ。もっとも例外は認められており、高齢者、妊婦、病人、旅行者、子どもなどが該当するが、学校に通う子どももラマダンをしていることが珍しくない。 教員に対しても手引き書
教員、その他教育職員、医師そして保護者に対して、ラマダンの健康上の危険性を示し、それぞれの責任を果たす上で知っておかなければならないこととして、子ども保護団体はこのテーマの手引き書を作成した。「とても重要なことは、関係者すべてがよいコミュニケーション関係をつくり、互いに理解することです」と団体の代表メンバー。「私たちの目的は、ラマダンに参加したい子どもたちが年齢にふさわしく、健康を害することなく行えることです。子どもの幸福と健康な成長が最終的にはもっとも重要なのですから。」子ども保護団体は手引き書で具体的にこう述べる。保護者は子どもや青年のラマダンの期間中、教員やその他教育者に、自分の子どもがラマダンであることを知らせるようにとアドバイスする。また反対に、子どもに健康上の問題が見つかった際には保護者が学校や学童保育所、スポーツ団体から知らされるべきとも述べている。このような場合、保護者と子どもは一緒に子どもの権利に即した解決方法を探すことが大事と、子ども保護団体は勧めている。たとえば、週末だけ、あるいは週の1日だけ断食をする、たとえば土曜日、あるいは数時間だけといったことが考えられると。 こんなニュースだけれど、とても興味深い。なぜって「リスクマネジメントとして、危険因子を取り除こう」とはなっていないからだ。宗教や家庭の考えを尊重した上で、なるべく危険なことを避けましょうという「大人の発想」を見る。諦めること、割り切ることの大切さが伝わる。みなさんはどう思われるだろうか。 以下、原文。 Handreichung (auch) für Lehrerinnen undLehrer Um Lehrkräfte und andere pädagogischeFachkräfte, Ärztinnen und Ärzte, aber auch Eltern auf die gesundheitlichenRisiken des Fastens hinzuweisen und sie bei der Wahrnehmung ihrer Verantwortungzu unterstützen, hat der Kinderschutzbund eine Handreichung zum Themaentwickelt. „Ganz wichtig ist eine gute Kommunikation zwischen allenBeteiligten und gegenseitiges Verständnis“, so Ekin Deligöz, Vorstandsmitgliedim DKSB. „Unser Ziel ist es, dass Kinder, die fasten möchten, diesaltersgerecht und ohne ihre Gesundheit zu schädigen tun. Denn am Ende ist dasWohl des Kindes und sein gesundes Aufwachsen das Wichtigste.“
Im Umgang mit dem Ramadan-Fasten vonKindern und Jugendlichen empfiehlt der Kinderschutzbund konkreteHandlungsschritte. So rät er Eltern, die verantwortlichen Lehrer oder Erzieherdarüber zu informieren, dass ihre Kinder fasten. Andersherum sollten Elterninformiert werden, dass Bildungs- und Betreuungseinrichtungen wie Schulen undHorte oder auch Sportvereine verpflichtet sind, einzugreifen, wenn siegesundheitliche Einschränkungen erkennen. In solchen Fällen sei es sinnvoll,dass Eltern und Kinder gemeinsam nach einer kindgerechten Lösung suchen,empfiehlt der DKSB. Denkbar wäre etwa, dass das Kind nur am Wochenende fastet,oder nur an einem Tag in der Woche, zum Beispiel am Sonnabend, oder auch nur stundenweise.
by walk41
| 2019-05-01 12:42
| 身体
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Comments(3)
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よなす
at 2019-05-09 01:11
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さかきばらせんせい、こんにちは。ラマダンカリームというべきでしょうか。
ぼくの大学にも、たくさんのムスリムがいるのだと気づかされます。ラマダンが始まりました。 休憩中にいつもお菓子や果物をとっていた彼らが、カフェに行くこともないようで、「大変だね。」と声をかけると、「1週目が一番大変だけれど、もう12年目だからね。でも、今年は日の長い夏に、しかもドイツでやるから大変だよ。17時間、飲食できないからね。モロッコなら12時間でいいんだけど。」と聞き、とても不思議な気持ちになりました。 「おひるご飯を食べに行かない代わりに、家に寝に帰るよ、しんどいからね。」との声や、赤く充血した目、遅刻するムスリム、ムスリマが、しんどそうにしている様子をみると、宗教をとりわけて信じてこなかったぼくには見えない世界が彼らには見えている、そして同じ場所で時間を過ごしながらも、全く異なる世界に生きているのだと感じます。モロッコから来た彼は、「大学に祈りの場があり、休みもそれに合わせるのだけれど、ドイツでは少し難しいね。それでも、コーランには、世界でふるまうためのすべてが書かれているからね。平気だよ。」とも言いました。ダイバーシティとは便利な言葉ですが、こうした場面に出会うと、それを尊重することの難しさについて考えさせられます。 世界の人口の20パーセント以上を占める世界の皆さんが健康にラマダンを過ごせることを心から願いながら、また興味深く彼らに寄り添いたいとも思います。 すみません。またぼくの話をしてしまいました。いつもたのしみにしています。
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walk41 at 2019-05-10 13:37
よなすさんへ、いつもコメントをありがとうございます。
ラマダンのこと、日本でしている人にまだ会ったことがないので、イメージがつかないのですが、さぞ大変なことかと思います。食べ物はともかくも、飲み物もだめとのこと、聞くところによると、唾も飲み込んではいけないのだそうですね。驚かされます。 イスラム教に限らず、キリスト教でも絶食すること(fast)は見られますし、特に宗教というほどのことではなくても、茶断ちやお百度など、何か欲を断つことで願いを叶えようという考え方は、きっと世界中にあるのでしょう。そう考えると、いまの便利で快適な生活は、これと真逆の、己の欲のままに過ごしていると言えるかもしれませんね。 放っておいたら欲のままに生きてしまう人間の愚かさに対して、知恵で抑制すべくこうした仕掛けが作られたとするならば、信心云々はともかくも少しは試みるのもいいかもしれません。困難にある人々に少しでも思いを馳せるためにも、節度を持って過ごしたい、とちょっとだけですが思います。 よなすさんもドイツでの大学生活、身体に気をつけてご活躍くださいね。
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よなす
at 2019-05-12 00:05
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さかきばら先生、
いつもお忙しい中、お返事をくださってありがとうございます。嬉しいです。 ぼくもモロッコの友だちが、”1日やってみなよ、ファサールに招待するよ。”といってくれたので、やってみようかなあと考えています。そんな軽い参加を許してもらっていいのやら…とも思いますが。 興味深い記事があったので、ご紹介までにて。 https://www.zeit.de/gesellschaft/schule/2018-05/ramadan-schule-religion-fasten-gruppenzwang-leistung?utm_campaign=ref&wt_zmc=sm.int.zonaudev.facebook.ref.zeitde.redpost_zon.link.sf&utm_term=facebook_zonaudev_int&utm_source=facebook_zonaudev_int&utm_content=zeitde_redpost_zon_link_sf&utm_medium=sm
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