人気ブログランキング |

学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

戦争と子ども Krieg und Kinder

b0250023_21292407.jpg

「戦争と子ども」と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか。

太平洋戦争を基本に考えがちな日本的発想というものがあるのならば、それは疎開船が撃沈、空襲などによって命を失った子どものほか、早くも10歳代後半で戦場に送られた少年兵というイメージが強いのではないでしょうか。

もちろん、それ自体すでに悲惨なことですが、1940年代前半の第二次世界大戦においては、もっと幼い子どもが兵士としてではなく、支配者に対する市民の抵抗勢力、パルチザンとして戦争に参加した事実もあることに、愕然とさせられます。

写真は、1944年8月に起こったポーランド、ワルシャワ市民によるドイツ、ナチスに対する蜂起を記念するものですが、ここに写る子ども、とくに右上の銅像に示される10歳に届かない子どもは、ワルシャワ市内に張り巡らされた地下道を通って、市民間の手紙を届ける、郵便配達人の役割を担っていました。占領下で生活する人々をつなげ、励ます上で郵便は、人体にとっての血流の役割を果たしたことかと思います。

その際に使われた地下道はとても狭く、陽の光も届かない暗い中を歩くのは、大人よりも子どもにより適していたのでしょう。多くの子どもがこれに参加し、そして痛ましいことに、やがて地下道の存在に気づいたドイツによる攻撃によって命を落としました。こうした子どもを含めて、亡くなったワルシャワ市民は20万人にも上るとされています。

8月は日本にとって、広島と長崎への原爆投下、終戦という月ですが、ところ変われば、占領軍に対する蜂起を記念する月でもあります。暑い夏、過去を振り返り、二度とこうした悲惨なことが起こらないように、天下国家を論じるだけでなく、日々の自分の生活を問い続けることが、大切だと感じることしきりです。

by walk41 | 2019-08-16 21:47 | Comments(0)
<< パーセント Prozent eスクーターの未来 Zukun... >>



榊原禎宏のブログ(Yoshihiro Sakakibara Blog) 教育学の一分野、学校とその経営について考えます(um die Schule und ihre Verwaltung und Management)
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
よなすさん 興味深..
by walk41 at 14:59
さかきばら先生こんにちは..
by よなす at 16:00
さかきばらせんせい、 ..
by よなす at 03:15
ポッピーママさま、 ..
by walk41 at 18:07
ちなみに、中国語では、ケ..
by ポッピーママ at 15:08
さかきばら先生、 いつ..
by よなす at 00:05
よなすさんへ、いつもコメ..
by walk41 at 13:37
さかきばらせんせい、こん..
by よなす at 01:11
よなすさんへ コメ..
by walk41 at 09:40
さかきばら先生こんにちは..
by よなす at 03:01
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧