学校・教職員の現在と近未来-榊原禎宏のブログ

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「子ども相手」の仕事をしていないか

ありがたいことに、教育委員会や学校とご縁をいただき、教員や生徒に話をする機会がある。今回はこれにまつわる愚痴と読んでくだされば、ありがたい(貴重な時間を、こんなネタですみません)。いわば備忘録です。

①ある高校から生徒に話をしてほしいと、その高校の教員から連絡があった。了解ののち、日程が確定。

②これを担当する別の教員とのやりとりがあってから、資料の準備をして配布用の資料を電子メール添付にて送った。それが授業当日の9日前である。

③資料を受け取ったと当該の教員から連絡がない一方、授業数日前、最初に連絡をしてきた教員から、資料を送ってもらえないかとメールが入った。すでに送った旨を返信したら「ありがとうございます。」と連絡があった。

④授業の当日、担当教員から「かありましたら、こちらのアドレスまで連絡お願いします」とメールが入った。送った資料のことに言及していなかったので、私は不思議に思った。

⑤その約30分後、担当教員から再びメール。「先日、資料を送って頂いたみたいなのですが、アカウントが変更してしまったので、メールアドレスが変更してしまいました。お手数かけて申し訳ないのですが、再度送って頂いてもよろしいでしょうか。」(原文ママ)

以上が経緯である。以下、私の感想。

a 配布資料があることについては、こちらから事前に伝えているので、私とのやりとりの中で、「印刷等の都合から、○日までに送付下さい」と、担当教員から連絡をした方が良かったのではないか。

b 最初に連絡をしてきた教員は、自分の照会に対して私から「すでに送った」と聞いた時点で、私からの資料が届いているかどうかを、担当教員と一緒に確認すれば良かったのではないか。

c 私の授業当日を待たず、それまでに資料の確認、そして生徒数つまり数十部の印刷を終えておくべきだったのではないか。

d 万が一、当日まで資料の確認をすることができず(ちょっとあり得ないと私は思うが)、当日になって資料が手元にないことに気づいた場合、大至急、講師に連絡をとり、職場等に駆けつけて直接に資料を受け取るといった対応が必要なのではないか。

e ところが、上の⑤のメールを送ってきたのみで、いわば放置状態である。私が⑤のメールを読んでいなければ、準備ができたものと思い、高校に向かうことになる。さあ、どうしたものだろうか。



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by walk41 | 2018-05-14 10:12 | Comments(0)

立て看と景観保護

京大キャンパス、百万遍を中心にたくさん見える、立て看板(タテカン)が撤去されることになりそうだ。

サークルの勧誘、政治的主張など、長らく「当たり前の風景」として馴染んできたが、京都市屋外広告物等に関する条例に抵触するようで、早晩片付けられることになると新聞を読んだ。

たしかに、お世辞にもきれいとは言えないものもあるし、風雨にさらされて劣化、倒れてくるのではとおっかないものもある。けれど、「人々の営みや歴史と伝統に培われた文化を映しながら、多くの個性豊かな景観が形成されてきた」(同条例)と言うのであれば、文化の定義が恣意的ではないか、つまり人間のすべての営みが文化なのだから、いずれが文化的/非文化的と分類することがおかしいと批判もできるだろう。

かつて、雑踏をきわめた大阪駅前も今やすっかり「きれいに」なり、阪神百貨店あたりの地下街で座っていた「お乞食さん」、新聞販売や署名集め、最後には立ち食い串カツ屋までもが、撤退を余儀なくされた。汚い、こわいと感じた向きには良くなったことだろうが、おもしろい、不思議と感じた人には、何とも寂しいことでもある。

整然とされることの良さ、雑然であることのエネルギーのいずれを大切にするか。さいごはバランス論なのだろうが、前者が優位しがちな「優等生」的な言説が当然かのように流布されること、また「規則にしたがっただけ」と関係者自身の思考が働かない状況を少し憂う。


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by walk41 | 2018-04-29 11:38 | Comments(0)

文責

学生からのメールにちょっとしたミスがあり、やんわりとたしなめたあと、大昔の自分のことを思い出した。

大学職員の下っ端として働き始めてまもなく、ある研究室から研究成果が上梓された。そこで、関係諸氏に献本をするにあたり、研究代表者の挨拶文を同封するのだが、なぜか本人ではなく私が書くことになったのだ(そのことを疑問に思わなかった自分のあんぽんたんさにも呆れる)。

そこで、今よりももっと世間を知らなかった私は、この文章の責任は研究代表者にではなく、私にあるのだと伝えるつもりで、挨拶文の末尾にカッコ書きで自分の名前を、つまり(文責 榊原禎宏)と記したのである。

後日、近しい方から「あれはおかしい」と指摘を受けて、それでもなお「そうなのかなあ」と思っていたくらいだから、厚顔無恥というべき20代だったのだろう。いわば定型の挨拶文に文責という表現が馴染まないということを知らなかったのだ。

そして今、したり顔で若人に接しているつもりはさらさらないけれど、今の20代の方がしっかりしていることも多くあるだろうなと、あくまでも至らぬ自分の例を引けば思う。30年近く前のことだが、まあいい加減なものであった。今でも他者に話して笑ってもらうくらいである。



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by walk41 | 2018-04-24 22:05 | Comments(0)

博物館の頑張り

新潟市歴史博物館を訪れた。

信濃川と阿賀野川による砂丘の出現と田んぼ化の歴史、江戸時代における新潟町と沼垂町の三度の裁判と新潟町の決定的勝利、潟の暮らしと治水の歴史をとても興味深く知ることができた。さらには、広島に原子爆弾が投下されたことを受けて、集団疎開の通知が出され、終戦時の新潟市は人気のない状態だったことも悲しい歴史として学んだ。

このほか、30分に一度、上映される三種類の映画も、面白い博物館企画と見たが、たまたまのことながら、昔の衣装に身を固めたボランティアのよるスタンプラリーの企画と出合い、楽しませてもらった。http://www.nchm.jp/contents07_topic/07index.html#20180330 に当日の様子の記事あり。

ともすれば敷居の高い博物館により親しんでもらいたいゆえとも聞いたが、惜しむらくは、ボランティアによる衣装の説明がなく、尋ねたのだが「広告です」と曖昧な答えしか返って来なかったことだ。せっかくそんな格好をしているのになあ。

それでも、新潟市がなぜ柳都(りゅうと)と呼ばれるのか、また明治期終わりの新潟市賑わぶりを知るきっかけになった。さらに、楽しいプログラムにさらに挑戦してほしいと思う。

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by walk41 | 2018-04-15 08:27 | Comments(0)

自然のものとは知らなかった

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忍者ゆかりの屋敷を訪ねた。防衛のための家づくり、二階への隠し戸、地下道に続く穴、返し戸、襖に見せかけた厚い板など(ただ、なぜ忍者が住む屋敷をこのように細工したかはわからず終い。それほど外敵に襲われるほどに有名だったのだろうか)のほか、忍者の用いた道具も見られて面白かった。

その中で自分としての一つ発見は、撒菱(まきびし)と呼ばれた、追っ手に向けて投げることで、追跡を抑制するために使われたという道具、一種の武器について。これは、金属製のものもあったが、多くは写真のように菱の実だったということだ。みなさんはご存じだっただろうか。

菱は水草でその実を乾燥させると、少なくとも二箇所の尖りを持つかなり堅いものになる。実際に触ってみるとけっこう痛い。こんなものを踏んだり、投げつけられたら、確かにたまったものではない。

撒菱という言葉は聞いていたけれど、実はこういうものだったということ、同じようなことは数多あるだろうけれど、勉強になりました。



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by walk41 | 2018-04-13 21:20 | Comments(0)

これはおかしい

NHKあさイチ、2018.4.3の放送にて、洗濯機を取り上げ、縦型とドラム式の良さ、拙さを扱っていた。

家電メーカーを訪問し、スタッフに家庭ではどちらを使っているかを尋ねる。片方が56%、もう片方が44%と表されたが、実は5人と4人、計9人に質問した結果である。パーセント表記では少し差があるように見えるが、実数は1人の違いだけ。誤差の範囲といってもよい。

放送の主眼は人数にはなかったものの、それでもこの報じ方は問題だろう。百分率で表示するのが適しているのは、100分の1の単位が問題になる場合であり、たとえば企業の売り上げが3%伸びたとか、8%の消費税がかかるといくらになるかといった事柄が相当するのではないだろうか。

と、私は思うのだけれど、大げさに訴えるかのようなパーセント表記。はたして、適切な報道の仕方だろうか。

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by walk41 | 2018-04-05 18:20 | Comments(0)

抑留されたのは日本兵だけではなかった

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京都府の北部に位置する、舞鶴引揚記念館を訪れた。ワンフロアだけのこじんまりした展示だが、第二次世界大戦後の世界情勢と戦争の愚かさ、悲しさをより知る上で、貴重な場と感じた。

広島と長崎に原爆が投下され、ソビエト連邦が対日宣戦布告戦争をして数日後、天皇の「玉音放送」で戦争が終わる。その後、主に満州国にいた日本軍兵士たち、およそ60万人がソ連各地に送られ、シベリアほかの開発の労働を強制させられることになった。そして多くが飢えと病気により極寒の地で亡くなった。

…といった辺りは知っていたつもりだったが、そこにヨーロッパ戦線に投じられていたドイツ兵もいたことは露ほども知らなかった。日本兵とともに暮らし、亡くなった方もいたと当事者による記録にはある。

日本とドイツ、10000キロメートルほども離れた祖国から、それぞれ、遠く東に、遠く西に連れていかれ、故郷に帰ることができなかったことは、さぞ無念だったと思う。「ソ連の非情」と言う人もいるけれど、そもそもなぜ異国の地にいるのか。それは名前は何であれ、そこを侵略、統治していたからであって、戦後の北朝鮮によるたとえば日本国内からの拉致とは別物と見るべきである。

くわえて、終戦当時、海外にいた600万人の日本人について、日本政府は現地定住の方針を持っていたと、この記念館にて説明されていたから、敗戦国の棄民された人々は、各地で凄まじい暴力にあったことだろう。いずれにせよ悲惨なことである。戦争が引き起こす悲劇ー人々が怒り、他者に対する暴力に驚くほど鈍感になるという事態ーを、抑止することが一番の責務と思わされる。

もっとも、比較的軽度な労働に従事したケースもあったようで、そこではソ連の人々と仲良くなり、子どもを宿した現地の女性を残して、日本に帰った兵士がいたことを窺わせる絵が残されていたりもする。それはそれで大変なことだけれど。



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by walk41 | 2018-04-04 08:04 | Comments(0)

和風建築

享保年間(1716-1736)に創業し、国の有形文化財に指定されているという宿に泊まりました。

いわゆる和風です。畳、襖、障子はもちろん、床の間の掛軸と生け花、立ち姿を見る鏡、衣紋掛け、欄間や鴨居、天袋もありました。縁側も。基本すべて木製で、黒光りする様子に年季を感じさせられる。いまやすっかり博物館ものでしょう。

鑑賞している限りは構わないのですが、使うとなると不便なことがよくわかります。椅子がないので立ち座りが面倒で、始めから布団を敷かれていたりすると全く手狭なのです。天井が低く圧迫感もたっぷり、時代物ゆえ仕方がないのですが、棚がないので物を置けず、いわゆるコンセントがほとんど見当たらない、とも言えるでしょう。

翻って21世紀の現在、電気プラグは必須ですし、収納スペースもないと困ります。また、身体がそう馴染んでいるからでしょうが、場所が決まった椅子とテーブルの方が動きやすいと思ってしまうのです。

つまるところ、私にとって和風建築は資料的に眺めるくらいが、ちょうど良いようです。異文化体験のひと時に、ちょっぴりくたびれました。





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by walk41 | 2018-04-03 16:03 | Comments(0)

春を楽しむ

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桜の開花、三分咲き、五分咲き、満開などと言いますが、これは同じ木なのに同じように咲いている訳ではないことを意味しますね。まだ蕾みのもの、もう少しで咲きそうなもの、見事に花開いたもの、そして早くも落ちて、あるいは散ってしまったものがあります。片やまだ蕾の枝があるのに、別の枝ではすでに若葉が出はじめているものもあり、驚かされることしばしばです。

鳥に留まられ、揺らされたのでしょう、きっとまだ咲いたばかりなのに、落ちてしまった花がありました。それらを集めると、こんなにもきれいに手の中で映えます。水面に投じたら、まるで小舟のようにぷかぷかと流れていきました。

もう何十回も春を迎えていますが、今年は格別に輝いて見えます。大切に過ごしたいと思います。



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by walk41 | 2018-03-31 20:37 | Comments(0)

春の訪れを祝う

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日本国内であっても、桜の開花にはずいぶんと幅があるでしょうが、ここ京都近辺ではまさに桜が咲き乱れ、の様相を呈してきました。

ほとんど人気のないところに、かくも立派な桜が咲いていました。この風景をしばらく二人占めしたことです。

少し寒い空気も感じながら、静かにだけどしっかりと咲いている、またこれから咲こうとする、そして花びらはもう散り若葉を控えている、いずれの桜を見ても感じます。それなりに厳しかった冬を振り返るとともに、ようやく訪れた春を、全身で嬉しく楽しく受け止めたいと。

「祝う」という言葉の意味を長らく理解することができませんでしたが、この春に至って少しわかったような気がします。

春の訪れを心から祝いたいと思います。





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by walk41 | 2018-03-29 22:04 | Comments(0)



教育学の一分野、学校とその経営について考えます。
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