学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

カテゴリ:ドイツのこと( 483 )

エコとは思われないなあ ich glaube nicht es passt der Öko.

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ドイツのある銀行の口座記録です。この銀行の場合、通帳がなく、入出金やお知らせがA4用紙に打ち出されます。写真のように、営業時間の案内までもが印刷されます。空欄が目立ち、紙がもったいないなあと感じます。ところが奇妙なことに、振り込み手続きをすると「環境に配慮してプリントアウトはしません」と画面に表示されるのです。この仕組み、あんまりエコロジカルとは思われません。

Bei der Comerzbank gibt es zwar keine Banknotiz, aber ist das A4 Papier jedesmal gedrückt. In anderer Seite, wenn auch die Infos um die Öffnungszeiten mit vieler weißen Flach gedrückt wird, finde ich es im Öko-Sinn schade.



by walk41 | 2019-01-17 20:28 | ドイツのこと | Comments(0)

「他者を気にせずに自分で行動する能力」 „Fähigkeit, die selber spontan akten, ohne anderen die Aufmerksamkeit zu geben

今回の南ドイツ滞在で感じたことの一つが、「他者を気にせずに自分で行動する能力」の重要性だ。日本語風に言い換えれば、「自分を主張するためにKYであることを厭わない」という辺りだろうか。わがままと言えるかもしれないが、それだけ他者に依らず、自主・自立を前提にしているとも捉えられる。

大人数での講義にて、授業中に教授の説明がよくわからないと、ある学生が声を発する。「こんなに訊いて、回りに悪いなあ」という雰囲気は感じられない。それが終わり、しばらく講義が続くと、別の学生から手が上がった。理解が難しいモデルの説明箇所だったので、質問が出るのもなるほどとは思うが、「日本的」な感覚からすれば、「このシーンで尋ねるなんて、勇気があるなあ」という様子である。

しかもいずれの学生も、着席したまま質問、教員とやりとりをしている。古典的には「ちょっと失礼ではないか」という姿勢でもある。そんなこんなで今回は、一つの授業で3人から質問があった。授業後、別の学生が教員のところに向かった。何かを尋ねている。熱心な学生が少なくないことに感心する。

別の日に同僚から聞いたが、彼ら/彼女らは18、19歳、稀に基礎学校に1年早く入学したために17歳の学生もいるという。そんなに若いようには見えないのだけれど。とまれ、日本でもこんな懸命な学生に囲まれたいなあと思う。それとも、それはこちら授業者の力量不足ゆえの憧れだろうか。

by walk41 | 2019-01-17 06:13 | ドイツのこと | Comments(0)

活発なゼミ beteiligtes Seminar

いまお世話になっている南ドイツの大学では、学部生が中心のゼミナールにも参加させてもらっている。卒論の一つ手前の授業と言ってよいだろう。

学期末が近づき、授業もいよいよ大詰め。今回は19人の学生が発表者の提案を受けて議論を行った。テーマは「平和教育の理論と実際」と難しい内容だったが、前半は担当の3人の学生が、平和教育の系譜と原則について、パワーポイントスライドを示しながら説明した。次いで、これを学校で実践するには何が障壁なのか、また、既存の条件を無視してファンタジーを描くならば、どのような発想や方略があるのかと問いかけ、配られたマジックと色画用紙を用いながら、個人あるいは数人のグループで考える時間が与えられた。その後、椅子を車座に並べて、全体で議論するように授業は進められた。

私の見たところ、学生のプレゼンテーションが特別に上手かったというわけではなく、また、投げかけられた問いが優れて焦点化されていたとも思われなかった。けれども、ゼミに参加した学生たちの懸命さを大いに感じた。大学教員もひとりの参加者として話すのが精々で、初めからそのようには考えていないことだろうが、指導的役割を特段果たそうとつもりしているわけでもなさそうだった。つまり、教員の出番が要らないくらいに、多くの学生は主張したがり、また聴きたがっていた様子だったのである。最後に担当者から短いコメントがあり、拍手で授業は終わった。

今回に限らず、学生の話ぶりには感心させられる。幼い頃から、主張しなければいけない環境もあるかもしれないし、中等学校などで設定されるプロジェクト学習の効果かもしれない。あるいは、現職教員や修士課程の学生の参加があることも幸いしていると思う。そして何よりも、教員に近々なっていく身として、自分にとって重要なテーマと捉えていることが、この熱意を生み出しているのではないかと思われた。次の発言を予約するべく、いま話をしている最中に、手を挙げて待っている学生の姿も印象的だった。

大学でも教授法や授業の進め方といった議論はあるが、その大元は学生のありように全く規定される、と強く感じた時間だった。

by walk41 | 2019-01-16 15:36 | ドイツのこと | Comments(0)

私はベルリン市民だ Ich bin (ein) Berliner

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ドイツにはベルリーナという、中に木苺や季のジャムなどが入った揚げドーナツがあります。地域によって名前は多様ですが。このドーナツが有名なのは、1963年6月26日に、アメリカ合州国大統領だったJ.F. ケネディが、当時の西ベルリン市を訪問した際に行った演説に、次のような一節があったことがきっかけです。

「すべての自由な人々は、どこにいようともベルリンの市民です。それ故に、自由人として私は誇りを持って言いましょう。私はベルリン市民だと。」

1961年8月に突如として築かれたベルリンの壁に象徴される、厳しい東西冷戦の時期にあって、ソ連を盟主とする東側陣営に対峙していた西側陣営への連帯を示した、ケネディの演説は熱狂的に受け入れられた一方、ベルリン市民であることを、“ich bin ein Berliner“ と、ドーナツを指すかのようにドイツ語で彼自身が述べてしまった(これには、英語オリジナル原稿をドイツ語に訳した人が関わっています)というエピソードを生み出しました。この一文はあまりに有名で、今なお写真のように冗談めかして使われるほどです。

もっとも、ドイツ語版wikipedia には、このドーナツは当時ベルリーナという名前ではそれほど知られておらず、ケネディの演説は違和感なく「ベルリン市民」として受け入れられたとの説明もあります。

とまれ、この演説から今年で56年、ケネディは西ベルリンを去って5ヶ月後の11月22日にアメリカ国内で暗殺されました。そして26年後にベルリンの壁が崩壊、今や壁の崩壊から30年を迎えようとしています。いつの時代もそうでしょうが、振り返ればこの時代に生きているのだなと思わされます。

by walk41 | 2019-01-14 20:44 | ドイツのこと | Comments(0)

チューリップ Tulpen

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朝市で求めたチューリップとヒアシンスです。尋ねると、すべてオランダからのものとのこと。市では蕾が固く閉じた様子だったのに、部屋に入れると半日も経たないうちに、こんなに花開きました。春だと勘違いしたのでしょうか。

Tulpen und Hyazinthe, die wir am Wochenmarkt gekauft haben, haben sich so gesehen, dass sie noch nicht blühen werden. Allerdings hat sie in der Wohnung nach einem halben Tag so schnell, wie das Foto geblüht. Vielleicht haben sie die Jahreszeit den Frühling missverstanden?

by walk41 | 2019-01-13 17:23 | ドイツのこと | Comments(0)

けっこうな降雪です erheblicher Schnee

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雪が断続的に降っており、日中は多少溶けるものの、それなりに残ります。南ドイツとオーストリアでは豪雪のところも出ており、自治体はもちろん、連邦防衛軍(Bundeswehr)兵士も屋根の雪下ろしに出動していると、ニュースが流れています。

同僚の一人は、ここよりも雪のよく降る町の住まい。雪が降って大学まで来れないと、別の同僚に連絡がありました。彼に連絡を取ると、家の雪下ろしに追われていること、今夜は100センチの新雪だと天気予報は伝えている、と返信がありました。

バイエルン州を含めてこのエリアは降雪のため、多数の電車やバスが運行停止、雪崩の懸念もされています。冬本番というところでしょうか。


by walk41 | 2019-01-13 00:39 | ドイツのこと | Comments(0)

新年度に向けて für das neue Schuljahr

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ある私立の基礎学校への入学申請を知らせる地元紙です。新年度は秋からなのですが、申請締め切りが1月半ばまでとは、慌ただしいことですね(同校の幼稚園から上がってくる子どもについては、2月下旬までで構わないとのこと)。

それにしても、ドイツ語の文字数の多いことを改めて思わされます。記事中の「受け付けします」が (werden) ...entgegengenommen って、長いなあと思われませんか。


by walk41 | 2019-01-11 17:12 | ドイツのこと | Comments(0)

雪で混乱 Chaos im Schnee

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南ドイツでは雪が降り、スリップして建物に衝突、ボンネット変形のダメージを受けて自走できなくなったクルマを運ぶべく、写真のような様子になりました。友人から聞くに、10月中に冬タイヤに履き替えなければいけないというルールがあるとのこと(追記、インターネットで調べると、冬タイヤを履くべき明確な時期を示した規則はなく、「状況に応じた冬タイヤ義務(situative Winterreifepflicht)」のみが定められている。)こんなシーンに出合うと、北国だなあと思わされます。

by walk41 | 2019-01-11 15:38 | ドイツのこと | Comments(0)

酔っ払いの運転士 betrunkener Lokfühler

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Stuttgarter Zeitun 20190110

日本からは、飛行機の機長やスチュワーデスが酒気帯びと聞くが、こちらでも驚くべきニュースが流れてきた。ドイツ東部で、ドイツ版新幹線ICEの運転士が、停車すべき駅を通過、警察によるアルコール検査の結果、血中アルコール濃度が正確には2.49プロミル、約0.25%であることが判明した。

ドイツでは、血中アルコール濃度が1.1プロミル以上(Blutalkoholkonzentration von 1,1 Promille und mehr)の状態でクルマを運転をすると交通違反になる。これは、体重にもよるが、500mlのビールを2杯少し飲んだくらいで摂取するアルコール量だ。

よって、2.5プロミルになるとは、ビールを5杯近く飲んだことになる。ワインならば、720mlの瓶を1本半ほど空けたことと同じだろう。これだけ呑んで新幹線を運転するとは(ローカル鉄道でも同じだが)、何と恐ろしいことかと思う。ドイツ鉄道はすでに、頻発する遅延や間引き運転で世論の反感を大いに買っているが、これに加えて飲酒、しかも泥酔に近いまでの酔っ払い運転とは。まさにびっくりドイツである。





by walk41 | 2019-01-10 21:41 | ドイツのこと | Comments(0)

学生の教職志望 Wunsch von Studentinnen Lehrerinnen zu werden

大学で同僚と話す。同じ教育大学に務める身として、学生の教職志望をどう見るかという点についてだ。

私からはこんな話をした。日本の教員養成制度の特徴であるいわゆる開放制が影響して、教職資格を得るための条件、具体的には単位数が少ない(日本では一種免許状の場合、最低51[幼稚園〕、小学校以上で59単位に対して、ドイツでは州によるものの、初等学校教員養成の場合、例えば学士課程で180、修士課程で120、合計300単位(Leistungspunkt)である)。

このため、特に「一般大学」で多く行われている中等学校教員の養成については、専攻分野への付け足しとして教職課程が履修されることが多く、教職志望も低い場合がある。たとえ、教育大学に来ている学生でも、必ずしも教職を志望していない場合があり、大学としては悩ましいことだ、と。

いま南ドイツにいて、今まで見えていなかった、当たり前のことに気づかされる。言語教育または算数・数学教育に関する履修が51、教科・領域に関する領域選択必修が51、教育学が30、心理学が18、卒論・修論が合わせて21、学校実習が30(学士段階で15週間)といった、量的に圧倒的なドイツの教員養成制度であるから、学生も教職を専攻すること(他の分野でもおそらく)に覚悟を要するのだろうと。いわば「退路」を絶つことで自身を方向づけるのではないか、ということである。

これに対して、日本は、戦前の師範学校批判が苛烈であり、その結果、「良い教員とは教員らしくないこと」さらには、「熱心に教員養成に臨まないことが良い教員養成につながる」といった、矛盾する信念も生み出してきた。さらに私立大学を含む教員養成を行う(有資格者を多数輩出できる仕組み)ためには、必要単位数を大きく引き上げることが政治的に難しかったのだろう。とりわけ中等学校教員の養成については「付け足し」(教員にもなれる)の域を出ない条件設定に留まってきたと思う。

もっとも同僚は、日本とドイツ(とはいえ、バーデン−ヴュルテンベルク州に即してだが)の仕組みの大きな違いに驚く一方で、あわせて私が話した学生の様子、たとえば、学校実習に遅刻する、不十分な準備のままで授業に臨もうとする、といった怠学傾向については、ここでも同様のことが見られると話し、二人してうなづいたことだ。この点はひょっとして共通するのかもしれない。



by walk41 | 2019-01-10 17:46 | ドイツのこと | Comments(0)



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