学校・教職員の現在と近未来 Gegenwart und nähere Zukunft der Schule und ihrer Mitglieder

カテゴリ:ドイツのこと( 427 )

クリスマスマーケット Weihnachtsmarkt

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クリスマスマーケットでは、いろいろなお店が並びますが、これもその一つになるのでしょう。Waldorfschule いわゆるシュタイナー学校の後援会の屋台です。ここでは11月30日から始まります。もうすぐクリスマスムード一色になることでしょう。

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by walk41 | 2018-11-28 02:38 | ドイツのこと | Comments(0)

女性に対する暴力 Gewalt gegen Frauen

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女性の3人に1人がパートナーほかから身体的・性的暴力を受けているとも言われるドイツ。女性に対する暴力に関する理解を深め、これに反対する企画が、学生たちの手によって開かれました。

映画館の一室を借りて、前半は夫からの暴力を長年にわたって受けてきた女性が講演、休憩後、Female Pleasureという性暴力や性差別に苦しみ、告発し、社会を変えていこうとしている5人の女性を追った映画を鑑賞するというプログラムです。

私の見たところ、参加者はおよそ150人、9割近くが女性だったようです。実行委員会とも言うべき十数人の学生たちが、大学の後援も取り付けて、大学関係者ならば入場は無料と人を集めるアイディアも、功を奏したのではないでしょうか。

講演では物理的な暴力に加えて、家族や友人と会うことを止められるという孤立化(Isolation)がなされたこと、暴力を振るわれているのに、「彼の中にいる悪魔を私の愛の力で追い払ってみせる」と思ってしまったことなどが語られ、会場が凍ったような雰囲気にすらなりました。お話の後、質問もたくさん出され、関心の高さもうかがわれたことです。

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by walk41 | 2018-11-26 18:51 | ドイツのこと | Comments(0)

冗談じゃない idiotisch

私を含めて、誰もが気軽に世界中に発信できる環境が整ってきたから、大して調べもしないで、わかったかのように断言する輩が現れるのは分からなくもない。けれど、クロス・リファレンスをせずに、自分の経験があたかも一般的かのような書くさまには、まったく辟易する。

たとえば、『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』という本を宣伝する記事がある(http://young-germany.jp/2018/11/ドイツで学んだ、心にゆとりを持つための工夫/)。ベルリンに暮らすという筆者が曰く、日本での生活と違って、赤信号になりそうな時に走らないこと、次の青になるまで待つような姿勢を、ドイツでの暮らしから学んだという。

冗談ではない。私は南ドイツの辺りしか知らないが、ドイツの歩行者用信号が歩行者をゆったり待たせる代物ではないというのは最大公約数のことかと思う。歩行者用信号が青になる、その瞬間から歩き始めているのに、道路の4分の3くらいで信号はもう赤に変わるから、急いで渡らなければクルマにはねられることになる。およそ、ゆっくりと歩いてなどいられない。

また、場所によっては、青からいきなり赤に変わる、つまり、日本の多くの信号と違って、点滅信号の間がないから、心の余裕を持つことができない、とても慌ただしいのが歩行者の多くだろうと想像する。次の青信号を待っても、急がなくてはいけないことに変わりはない。なお、夜も遅くなると、歩行者が少なくなる故だろうか、歩行者用信号が消えて真っ暗になることもある。クルマが歩行者用信号を顧慮する必要がないから、そこを渡るには、けっこう勇気が必要だ。青信号を待っていても、夜明けまでそんな場面にはならない。のんびりするなど、どこの話だということになる。

あるいは、ドイツ鉄道の大変な状況にも見られるように、鉄道とくに長距離鉄道はまったく当てにならないほど、遅延、運行取りやめが当たり前だから、のんびり過ごそうなどと思わなくても、目的地にいつ着くかわからないけれど諦めようと、のんびりを強要されるのが現実である。自分で選んで、のんびり行こうではない。そうは望んでいない多くの乗客の意に反して、のんびり(気持ちはそれに大いに反して)せざるを得ないのだ。ドイツ鉄道の体たらくを揶揄する、たとえば次の動画を見ればよい。https://youtu.be/wXjhszy2f9w この動画の中で、ある乗客はドイツ鉄道の酷い運行のさまを「犯罪的だ」(kriminell)と憤っている。

その他でも、配線工事ひとつの約束を果たしてもらうのに3週間を待たされ、やっと来たかと思ったテクニシャンは、これでは工事ができないと途中で帰ってしまい、再度、契約した店に行けば、来週以降にまた来てくれという始末だ。重ねて言うが、のんびりしようと思うのではない。否応なしにのんびり、いや正確には我慢強くならないければいけないということである。

にもかかわらず、ドイツ万歳かのような類は、私の想像するに、日本でよほど慌ただしい生活を送り、ドイツに来て、そうではない面に出会うと「やっぱりドイツは違う」と、自分勝手な思い込みを合理化しているのだろう。

ドイツ大好きが高じた「ドイツ万歳」は、ドイツへの空間的、言語的距離のあることを利用した、つまり、多くの人がよく知らない、馴染みのないことを利用した、姑息な手段である。こうした多くの人に伝える上でも、適切にドイツを評価することが重要であり、そのためには丁寧に事実を見ること、自分の用いる言葉により批判的なことが不可欠だ。

たとえば、ドイツに住んでいるからといって、ドイツ人とは限らない。https://www.bz-berlin.de/berlin/jeder-vierte-berliner-ist-ein-auslaender 2018.4.28記事によれば、ベルリンに住む25%、4人に1人はドイツ国籍を有していない。この筆者は、ドイツ人という言葉をいったいどんな意味で遣っているのだろう。私がいま住む街でも、7人に1人は外国人、国籍は115ヶ国に及ぶ。https://www.schwaebische.de/landkreis/landkreis-ravensburg/ravensburg_artikel,-jeder-siebte-ravensburger-ist-ein-ausländer-_arid,10828265.html 街で誰かと会ったからといって、ドイツ人である保証はまったくない。こんなことは、現在のドイツで常識に属する事項かと思うのだが。日本も次第にこうなるだろう。「日本に住むのは日本人、なんて思っていた時代もあったね」と。

こうした怪しい本、観光客の誘致を狙っているのか、出版社もこんな文言で紙を無駄遣いするのはやめてもらいたい。誠に罪作りなことである。



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by walk41 | 2018-11-26 08:29 | ドイツのこと | Comments(2)

アドベント Advent

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朝市に並ぶものがすっかりクリスマスモードになりました。日本でも馴染まれてきた、救世主キリストの到来を意味する、アドベント(Advent)の準備です。

クリスマスの4週間前の日曜日、今年は12月2日が1週目になり、1本目のろうそくを灯します。2週目には2本目を、3周目には3本目を、そして4周目にはすべてのろうそくを灯して、キリストの降誕を待つのです。

ここ南ドイツでも、クリスマスはすっかり消費ムードに包まれていますが、18世紀には断食もが求められたアドベントの意味を少し考えてみたいと思います。

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by walk41 | 2018-11-25 00:07 | ドイツのこと | Comments(0)

危機的 in der Katastrophe

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Stuttgarter Zeitung紙、20181122、ドイツ鉄道の現状に関する報告書を紹介。使えないトイレ、効かないヒーティング、壊れた扉と多くの欠陥が相次いでおり、完全に機能するICE(Intercity Express )は、全体の僅か20%に過ぎないと述べられている。

修理のために工場に入っても、スタッフが足りず不完全なままに操業に出なければならないといった、悲惨な状況も指摘されている。また、定時運行率の低さにも言及しており、82%に達するには2025年までかかるとの見通しも示している。

写真は、事故で燃えるICEの様子。この国の基幹インフラは、本当に大丈夫なのだろうか。

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by walk41 | 2018-11-24 17:53 | ドイツのこと | Comments(0)

棚卸し Inventur

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近所のスーパーマーケットの棚です。数日前からこの感じで、棚卸しがまだ終わりません。想像するに、店の営業時間外の従業員の労働時間が少ない、つまり、営業時間と労働時間がおおよそ重なっているために、遅々として進まないのだと思います。横で買物客が歩いていて、このような状態にある棚を、日本で見たことはありますか。

Das Foto zeigt eine Supermarkt in der Nähe. Seit einigen Tagen bleibt die Situation, die der Vorrat in die Regale noch nicht fertig wird. Vermutlich beschäftigen sich die Arbeiter nicht viel außerhalb der Öffnungszeit. Solche Regale haben Sie in Japan einmal gesehen?

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by walk41 | 2018-11-23 22:56 | ドイツのこと | Comments(0)

学業と子育て Studium mit Kind

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キャンパス内の掲示板です。男女平等に関するセクションが、子育てをしながら学修できるようにサポートしていることがわかります。

女性が圧倒的に多い大学ゆえでもありますが、何より学生がしっかり大人なことに驚かされもします。

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by walk41 | 2018-11-22 15:18 | ドイツのこと | Comments(0)

試験への不安 Prüfunsangst

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大学内の掲示板にありました。「試験が心配? どうすればいいの?」と題した試験への不安を抱える学生に向けての相談会の案内です。大学の教育学・心理学スタッフだった人が対応することも記しています。

カトリック/福音派の合同大学サークルによる企画ですが、こうしたキリスト教との関わりが大学でも見られること、また、試験に不安を抱える学生が少なからずいるだろう状況を興味深く思います。

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by walk41 | 2018-11-21 17:38 | ドイツのこと | Comments(0)

道のりは遠い sehr langer Weg für DB

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die Welt誌、20181119、ドイツ鉄道は、この10月で言えば、ICEほか長距離列車の定時運行率が71.8%という状況を、81%まで引き上げるためには、49億5千万ユーロ(約6500億円)の投資と、4、5年間の時間が必要との報告書をまとめた、と報じている。

ドイツの定時運行とは、5分以内の遅延までを数えるが、より厳密には5分59秒までとのこと(https://www.zugreiseblog.de/bahn-puenktlichkeit-statistik/)。つまり、実質6分までの遅延は定時運行と見なされる。この緩さで測って7割少ししかスケジュール通りに走っていないということだ。ちなみに、日本のそれは1分以内(1分59秒以内ではない)という基準で測って90%以上とのこと。新幹線に至っては95%以上を誇っている。

ドイツ鉄道に乗りたくないというのは、誠に根拠のあることだとよくわかる。

Mit diesem Zeitungsartikel, versteht man sehr, man will keinerlei die Deutsche Bahn benutzen.



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by walk41 | 2018-11-19 23:52 | ドイツのこと | Comments(0)

ハンガリーの「ナチス」 Pfeilkreuzer

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知らないことが山ほどあるとは知っているものの、目の当たりにすると愕然とさせられます。

第二次世界対戦中の1944年10月、枢軸国側にいたハンガリー王国は、離反しようと連合国側と秘密裏に交渉していたことをドイツに知られ、ドイツに占領されます。その際に、ナチズムに共鳴していた元ハンガリー国家社会主義党、当時の矢十字党が、ドイツを後ろ盾にクーデターを起こして、限定的ながらもハンガリーを掌握しました。

ドイツの反ユダヤ人政策を後押しした矢十字党は、ハンガリー国内のユダヤ人を10万人以上殺害、さらに、アウシュビッツービルケナウ強制収容所に多数のユダヤ人を送りました。アウシュビッツで殺された方々のおよそ三分の一は、ハンガリーからだったとされています。

1945年1月に、ソビエト軍がハンガリーを解放した際、多数の殺害されたユダヤ人が見つかったのは、実に皮肉なことに、ユダヤ人の宗教施設であるシナゴーグでした。そこで2281人の方々が集団埋葬され、今も訪れる人たちに理不尽な死を伝えています。

「ローカル・ナチ」と記されていますが、ドイツ以外でも「民族浄化」に共鳴したグループがあり、しかもその考えが多数の人々の支持を得たということを、忘れてはいけないと強く思わされます。

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by walk41 | 2018-11-17 07:45 | ドイツのこと | Comments(0)



榊原禎宏のブログ(Yoshihiro Sakakibara Blog) 教育学の一分野、学校とその経営について考えます(um die Schule und ihre Verwaltung und Management)
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